自分がこうして音盤収集に、小遣いを浪費(一応自覚あり)している原点は10代の頃の友人達の影響が大きいのですが、その友人達もきっかけは兄姉の影響だったようで…
日本のプログレ?フュージョン・バンド、クロスウィンドの3作目であり、最終作である「そして夢の国へ」です。ご存知の方はご存知でしょうが、ギタリストの小川銀次氏率いるクロスウィンドは1970年代後半から80年代前半の僅かな期間ですが、学園祭やライヴハウスなどではかなり玄人受けする知られた存在でした。特に小川氏がバンドの活動停止期間にRCサクセションへ参加していたことでも有名でしたが、私はこの作品の前作「クロスウィンドⅡ」から参加しているベースの小林さんが、私にギターを教えてくれた同級生のお兄さんであったため、2作目からレコードを購入して聞いていました。…最初は義理で… そんなに裕福ではない高校生が小遣いで買うレコードは何度でも言いますが貴重なお金。義理とはいえ相当迷った結果に買った「クロスウィンドⅡ」を初めて聴いた時、本当に衝撃を受けました。「小川さんギター上手ぇ」当時の自分はとにかくフュージョン系ギタリストが大好物でラリーカールトンを筆頭にリーリトナーやジョン・マクラフリン、更にはスタジオ・ミュージシャンを掘り下げて聴いていた時で、日本にも森園さんや野呂さん以外にも素晴らしいギター弾きに出会えて、このアルバムに出会えて小林さんに感謝しています。…小林さんも素晴らしいベーシストでした。今さらですが、残念なのは生で観る機会が無かったことです。 そして何でこのアルバムを、今ご紹介するかといえば、残念な事に小川銀次氏が先月の8月2日に他界されたという事を知り、もう一度あの頃のエネルギッシュでアンサンブルの緻密なクロスウィンドの世界に浸りたく、入手困難な中探して購入したのが、この「そして夢の国へ」ということです。 ファンタジックなテーマのコンセプト・アルバムですが、過去の作品よりもロック色が強くなった分、自らフォロワーとしてジミ・ヘンドリックスを挙げているようギター・リフもソロもハードに展開されている、1曲目、2曲目やアコースティック・ギターで美しいメロデイのアルペジオが印象的な「クロス・カントリー」やタイトル曲の3部構成でのドラマティックな展開などアルバム収録時間の40分が本当に短く、最後の曲が終わってしまうのが惜しくもあるようなそんな作品です。 小川氏のブログではかなり辛い闘病だったようですが、ギターと創作意欲は最後まで失わずにいたように書かれています。素晴らしい音楽を届けてくれた事を感謝するとともに、少しだけ休んだら天国でもかっこいい作品を創り続けてください。 R・I・P
by nakaji411311
| 2015-09-13 01:11
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