エリック・クラプトン 『プレーンズ・トレインズ・アンド・エリック~ジャパン・ツアー 2014』

 こんなの見ちゃうと、何とも悲しくなっちゃいます。もう本当に日本で、クラプトンのステージを観ることができないのかな。40年前の初来日からの記憶が蘇ってきて非常に感慨深いものがあります。
 
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 エリック・クラプトンの『プレーンズ・トレインズ・アンド・エリック~ジャパン・ツアー 2014』を観ました。 

 この作品は「MID AND FAR EAST TOUR 2014」として、日本、シンガポール、タイ、ドバイ、バーレーンのツアー記録ですが、演奏は全て日本でのライヴを収録しており、他にはオフ・シーンでの滞在中のホテルや移動などと、リハーサルからツアーメンバーや関係者から聞く、エリックとの過去から現在へに至るまでのエピソードが、ライヴの合間に挟み込まれ語られています。これもインタビューの中でラスト・ツアーへの想いや感謝の言葉などを話されると、何か・・・ますます、さよならモードになっちゃいます。
 映像収録曲はここ最近のコンサートでの定番となっている曲が多く、クレジットロールを含めて14曲プラスボーナス・トラックが2曲ということで、コンサートをご覧になった方々には、当時を振り返り思い出深く、ご覧になれなかった方には、悔しくも嬉しい映像音盤になるでしょう。
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 アコースティック・セットではブルーのマーティンを抱え「レイラ」と「ティアーズ・イン・ヘヴン」をプレイしています。また、これもまたさりげないアレンジでの「アイ・ショット・ザ・シェリフ」と「ワンダフル・トゥナイト」は肩の力が抜けたプレイでストラトのクリーンなギターの音色が心地いいです。
 当時のコンサート・レポートでも書かれていたように覚えていますが、サポート・ギタリストがいないことや、ヴォーカルをポール・キャラックに託す曲もあることから、「ギタリスト クラプトン」としてのギタープレイに対する意気込みを感じるとともに、熟練の味であるソロを多く聞くことができます。
 とにかく素晴らしいコンサートだったことは、映像からも十分に伝わります。日本のファンへの最後の贈り物なんでしょうか。最後まで目が離せませんでした。
 目は離さなかったのですが、この映像盤でひとつ不満が残るのが、会場右側からステージを捉えているカメラがあまりにも不安定に思います。ライヴとして臨場感を上げるための演出とも思えないし、上下のブレやロングからの寄せなど正直言って見苦しく思えました。
 編集でどうにかできなかったのでしょうか。ライヴの内容が素晴らしいので、本当にもったいない。
 
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 私がコンサートに足を運んだ回数でいえば、70年代~2010年代に渡ってエリック・クラプトンが一番多いという事にも気づきました。こんなことなら何をさておいても、最後といわれた本公演に行くべきでした。
 来日の度に、日本に対する特別な思いが強くなっていったというクラプトン本人が、コンサートのMCでも「ここで初めてプレイしてから40年。最高の場所であり、世界のベスト、そして多くのファンが来てくれた。感謝している。ありがとう」・・・こんな風にクラプトンから言ってもらえる日本人で本当に良かった。

 自分が大好きな世代のミュージシャンの年齢を考えると、今後の活動としてレコーディングはともかく、ツアー・コンサートをリタイアするミュージシャンは増えてくるでしょう。ツアーに出るという事は移動・宿泊など、体力的にも疲れストレスにもなることが多いと聞きます。そしてそれが高齢になればやはりきついですよね。
 クラプトンも招聘元の有働氏も言っていますが、英国人と日本人は気質も似ている点が多いというのも判る気がします。島国ということと互いに「騎士道」と「武士道」における人への思いやりと尊厳を重んじると・・・なるほど。 
 本日はこのぐらいで・・・次の映像盤にいきます。

エリック・クラプトン 『プレーンズ・トレインズ・アンド・エリック~ジャパン・ツアー 2014』

01. テル・ザ・トゥルース
02. プリテンディング
03. クロスロード
04. ドリフティン
05. アイ・ショット・ザ・シエリフ
06. リトル・クィーン・オブ・スペイズ
07. いとしのレイラ
08. ワンダフル・トゥナイト
09. キー・トゥ・ザ・ハイウエイ
10. ビフォー・ユー・アキューズ・ミー
11. ティアーズ・イン・ヘヴン
12. コカイン
13. フーチークーチー・マン
14. ハイ・タイム・ウィ・ウエント
ボーナス・トラック
01. ノーバディ・ノウズ・ユー
02. アラバマ・ウーマン・ブルース



by nakaji411311 | 2014-10-25 20:58 | DVD&ブルーレイ
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