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日々の雑記(音楽、映画、本、その他)

大映特撮映画DVDコレクション 2 『大魔神』

 最近で、映画館まで足を運んで観た映画は、7月に公開されたハリウッドの再リメイク版「GODZILLA」でしたが、どういう訳かGODZILLAの容姿やストーリーなどがあまり思い出せません。前評判もそこそこで「GODZILLAのデザインも秀逸」「これぞ待ち望んでいた怪獣映画」というような前宣だったような気がしますが・・・これはいったい・・・・途中で「これってゴジラの映画、もしかしてスターシップ・トゥルーパーズじゃ・・いやインディペンス・ディ? それとも宇宙戦争かな」決して娯楽映画として否定はしませんが、円谷ゴジラで育ってきた世代としては、もっとゴジラに焦点を合わせてほしかった・・・物足りなさは否めません。(登場シーンが少なすぎ、ここは日本?何処、)比べちゃいけないと判っていても無理なんですよね。世界的にヒットもしたようで続編も制作されるとの事。モスラやラドン、キングギドラまで登場するとかですが、どんな姿になるのやら楽しみの反面、不安が大きいような・・・無事に完成されることを祈っています。
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 こちらは、遥か昔の子供時代に、現在では考えられない組み合わせの「ガメラ対バルゴン」との豪華特撮映画2本立てで公開されました「大魔神」(1966年)が大映特撮映画DVDコレクションの第2回配本として発売になり購入しました。

 「大魔神」はご存じの方も多いと思いますが、大映映画がガメラシリーズの勢いに乗って時代劇と特撮技術を使った(怪物)を融合させた斬新な設定で特撮シーンだけではなく、子役から大人まで登場人物を丁寧に描き、時代背景や物語の進み具合、テンポも良く90分弱の作品ですが、当時観たときと全く印象は変わらず素晴らしい映画だと思います。出演者も藤巻潤、青山良彦、高田美和と当時の大映若手俳優が多く出演していますが、配役もいいですね。マグマ大使のガムも若様で出ています。

 物語は戦国時代の地方が舞台ですが、家老の謀反により城を追われた若君、姫それと家来が魔人の麓で10年が過ぎ、城主となった元家老が城下の民に過酷な役と年貢取り立てにより苦しめられていたのですが、元家来や民衆の反逆を恐れ、民の心のよりどころである、魔人像を破壊しようとするが、そのような悪業を天が見逃すはずもなく
魔人像が姫の願いとともに動き出すという・・・3、4行では書き表すことのできない物語です。 

 大魔神が登場するのは物語も後半のクライマックス近くですが、はにわ(西洋のゴーレムをモチーフにしたというが、)のような巨大像が動き出し、腕を顔の前で振り上げると怒りの形相となるのですが、子供のころは、中に入っている人は、緒方拳さんだとずぅーっと思っていました。
 
大映特撮映画DVDコレクション 2 『大魔神』_b0287042_12505043.jpg

                    当時の復刻ポスター
 まだまだ、テレビやスクリーンにも時代劇が多かった昭和ですから、子供たちにも戦国時代などの背景も受け入れやすく、日本人の心情に触れる「仇討」「神様の怒り」「伝説」がちりばめられています。

 この作品が公開された頃は、私自身は小学校の低学年でしたが、内容もしっかりと覚えています。それだけインパクトのあった作品だと思います。時代劇の特撮物はこの頃多く、テレビでは「仮面の忍者 赤影」とか劇場では東映の唯一の怪獣作品「怪竜大決戦」(1966年)など、意外と怪獣とチャンバラ劇は相性が良かったような気がします。
 この作品1966年のGWに公開され、評判良く、同年の夏に「大魔神怒る」、さらに冬に「大魔神逆襲」が公開されるなど、僅か1年の間で後世に残るシリーズ作品となりました。
 特撮ファンで、ご覧になっていない方がいたらお薦めします。大魔神が城内を破壊するシーンはミミチュアとは思えないほどの迫力です。
 

by nakaji411311 | 2014-09-23 12:55 | DVD&ブルーレイ

by yoshi