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COMES A TIME

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日々の雑記(音楽、映画、本、その他)

スノーウィ・ホワイト 『バード・オブ・パラダイス』

 前にもここに書かせていただきましたが、1986年頃の引越しの際に、持っていたアナログ・レコードをユニオンさんに大量買取をお願いして、それなりの金銭と引き換えに思い出を売払ったのですが、その時にお買取頂けなかった数枚(ジャーニーやカルチャー・クラブ)などと共に200枚程度が手許に残りました。
 残ったカタログを見ると、間違いなく手放したくないアルバムと、何故・・・って思うものが・・・今日、ご紹介するアルバムは前者のほうです。
スノーウィ・ホワイト 『バード・オブ・パラダイス』_b0287042_1844955.jpg

 シン・リジィ「反逆者」繋がりで、スノーウィ・ホワイトの1stソロ「バード・オブ・パラダイス(WHITE FLAMES)」です。

 シン・リジィで「チャイナ・タウン」と「反逆者」の2作に参加するも、サポート・メンバー的な扱いでいたスノーウィですが、70年代初めから日本人ベース・プレイヤーのクマ原田らと共にバンド活動を続け、傍らでリンダ・ルイスのアルバムやピーター・グリーンのサポートを行っていました。
 そんな彼の演奏が評判になったのは、ピンク・フロイドの「アニマルズ」~「ザ・ウォール」のツアー・メンバーとして参加した1976年~80年頃です。「ギルモアよりギルモアらしい」美しいギターソロと言われていたそうです。確かにブルース・ギターをルーツに伸びやかで透明感がある、メロディアスで流れるようなギターは、シン・リジィのナンバーよりフィットしています。(シン・リジィはそれはそれでいいのですが)・・・シン・リジィのメンバーとして来日もしていますが、残念ながら未見です。
  さてアルバムですが、全編にわたり彼のトレードマークである、ゴールド・トップのレス・ポールを使用しており、曲によってはディストーション&ディレイでハードなサウンドもありますが、多くは彼らしい、艶やかでナチュラルな伸びのあるトーンが特徴な曲が多いです。

 ヴォーカルも彼ですが、難も無く味のある声ですね。とにかく職人芸ともいうべきギターが素晴らしく、なんでこの方がここまで無名なのかわかりません。何となくミック・テイラーのソロ作に近いかも・・・参加メンバーも何人か同じ・・・ 特にタイトル曲「バード・オブ・パラダイス」は全英シングル・チャート3位までヒットした曲です。参加ミュージシャンはベースにクマ・原田、ドラムスはリチャード・ベイリー(ベックのワイアードに18歳で参加)プロデュースにヴァージン・レコードのトム・ニューマンということで・・・素晴らしいアルバムに仕上がっています。

 30才を過ぎての初ソロ作で初めて脚光を浴びたのですが、長続きはしなかったようです。
その後も幾つかのソロを発表しますがヒットには恵まれず、今世紀になってからはロジャー・ウォーターズの世界ツアー・メンバーとして、2001年に再来日もしていますが近況はわかりません。

 年齢的には64歳になったところですが、まだまだ元気なところが見てみたいギタリストの1人です。
 

 スノーウィ・ホワイト 『バード・オブ・パラダイス』

side A
01.ラッキー・スター
02.バード・オブ・パラダイス
03.ジャーニー パート1
04.ジャーニー パート2

side B
01.ドント・ターン・バック
02.ノー・シークレット
03.アイヴ・ゴット・ユー
04.アンサー
05.オープン・ケアフリー
06.アット・ザ・クロスロード

 
 

  
by nakaji411311 | 2013-11-10 18:44 | レコード

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