ザ・バンド 『南十字星』 SHM紙ジャケ

 「たぶん、次にやや大きめな地震がきたら全てが終わる・・・」
そんなCDやDVDやらレコードや書籍・雑誌・コミックの収納部屋の状態です。音盤も映像ソフトも山積み、レコードとLDがラックに入りきらず、雑誌・書籍のタイトルは見えず何がなんだか。レコード・コレクターズは1990年頃から定期購読していたので約23年分とML誌は1973年頃から85年頃の分は確認できてますが・・・何とかこの3連休で片付けようと思っています。・・・
 しかし・・・初日はプロ野球のクライマックス・シリーズを見ています。ロッテと広島強いですね。我が愛するチームは来年に向け再建中ですが、来年に期待します。しかし今年はスポーツ・ニュースを見るのをどれだけ避けたことでしょう。
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 そんなことで、ザ・バンドの「南十字星」なんですが、紙ジャケ3回目の買い替えですね。前回のEMI盤は、数年前に売払っていて、久々に聞きましたが、やっぱりこのアルバム素晴らしいです。

 「ミュージック・フロム~」や「ザ・バンド」もいいのですが、自分にとってはこの作品が一番です。1975年発売の作品(日本では76年の1月)ですが、この頃は74年から始まったボブ・ディランとのツアーも終わり、67年にディランと創ったデモを編集したプライヴェート盤の名作「地下室」を公式発表した直後でもあり、ディランの「プラネット・ウェイヴス」ともども、注目を浴びた作品となりました。
 米盤より、やや遅れて発売となった今作。しかし最初に見たジャケと音に、私自身の中で戸惑いというかザ・バンドのイメージが大きく変わったのを覚えています。まず、マリブの海の夜明けの海岸に焚き火を前にした5人がどこか変。・・・っていうかザ・バンドってロッキー・マウンテンの山の中で篭って曲を作っているものと思っていましたので。(本当に風貌からしてそう思いませんか、海の印象はないのですが)
 曲も4作目の「カフーツ」(1971年)以来のオリジナル作品であり、全8曲ともロビー・ロバートソンの作品です。この4年間にバンドとしては、自身のライヴ(ニューヨークのアカデミー・オブ・ア・ミュージック・やワトキンス・グレン)と共に、ディランとのツアー(偉大なる復活)で大きな経験を経て、さらにこの地に移住することが大きく影響した作品となっています。(勝手に言い切っていますが)
 ロビーのギターソロも多く、レヴォン・ヘルムのヴォーカルやドラムスもストレートにキレがいいのですが、何といっても一番がんばっているのは、ガース・ハドソンの多彩な音色のキーボードです。シンセやピアノが絶妙な仕掛けで効果的に使われています。できるならアメリカの広大な荒野や自然の中で佇みながら耳を傾けていたい1枚です。

 彼等(ザ・バンド)のアルバムはどれも時代を現す名作ですが、バンドとして、メンバー全員が最後の輝きを放った作品がこの1枚となってしまったような気がします。
 この作品発表の翌年1976年11月には、あのウィンターランドでの最終公演「ラスト・ワルツ」を迎えるわけですが、映画「ラスト・ワルツ」を見終えた後の寂しさは、この作品に出会った当時には想像することもできませんでした。
 このメンバーで日本の地を踏むことはありませんでしたが、ロビー抜きのザ・バンドやソロや別バンドのメンバーとして来日公演も行なっています。(リック・ダンコは1997年来日時にヘロイン所持で逮捕なんてこともあった。)
 既に当時のメンバーのリチャード・マニュエル、リック・ダンコ、レヴォン・ヘルムは他界しているため、残った2人での活動もなく、現在では伝説となっていますが、こうして再発や発掘音源の情報を聞くと興味を抱く方は、まだまだ多くいらっしゃると思います。
 そういう私は、今でも、ディランの新譜やコンサートの情報を聞くと、いつもこのシンプルですが、最もアメリカを体現しているバンド<ザ・バンド>を思い起こし、古き70年代の記憶が蘇ります。先月も「ロック・オブ・エイジス」の完全版が発売されましたが、幻の「ワトキンス・グレン」を発表していただけませんかね。どこかにテープは残っているとの話は30年以上前からありますが・・・


ザ・バンド 『南十字星』

01. 禁断の木の実
02. 浮浪者のたまり場
03. オフェリア
04. アケイディアの流木
05. ベルを鳴らして
06. 同じことさ!
07. ジュピターの谷
08. おんぼろ人生
09. たそがれの流れ者 (アーリー別ヴァージョン) (ボーナス・トラック)
10. 今宵はクリスマス (別ヴァージョン) (ボーナス・トラック)
by nakaji411311 | 2013-10-13 00:17 | 新品CD
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