フリートウッド・マック 紙ジャケ 3タイトル

 ここにきて、ワーナーさんの紙ジャケCDのリリースが凄いことになってますね。
発売時期を把握しきれていないのですが、待望のアーチスト作品ばかりなので、予算も考えずに数タイトルを注文していたのを思い出しました。さすがに全買いはできませんので、思い入れのあるタイトルや興味のあるタイトルは買うことにしました。
 そんな中、70年代の中頃にブレイクした(初期も十分印象的でしたが)、あのフリートウッド・マックのワーナー時代の7作品がSHM紙ジャケにて発売になりました。・・・なぜか「ファンタステック・マック」以降は未発です。
 今回は予算的に3枚を選びましたが、それがこちら。
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 1972年発表の邦題「枯れ木」と「神秘の扉」そして「クリスタルの謎」です。
マックといえば、1967年から70年前半のピーター・グリーン期、70年後半から74年までのボブ・ウェルチ期、75年以降のバッキンガム・ニックス期に分類することが多いのですが、なぜかあまり評価の高くないボブ・ウェルチが主にヴォーカルとギターで活躍している3枚です。

 72年発表の「枯れ木」はボブ・ウェルチが参加して2作目となる作品ですが、3人のソング・ライター(ダニー、クリスティン、ボブ)の曲を中心にポップなロック曲が中心です。ジョン・マクヴィーが撮ったジャケット同様にイギリスの田園風景を思わすようなメロディアスで叙情的な曲が多く、特に⑥はウェルチがソロ作「フレンチ・キッス」でもセルフ・カヴァーしている、このアルバムからのシングル曲です。このころのマックはツアー中心の活動が多かったのですが、メンバー内でもトラブル続きだったようで、曲の多くを提供したダニー・カーワンはツアー途中のケンカが原因でクビとなってしまいます。

 73年発表の本作はボブ・ウェルチ参加の4作目で、いよいよウェルチの曲も12曲中7曲ということで
バンドの中でも色濃くなってきた所です。全体に2人のボブ(1人は新加入のボブ・ウェストン)のギターを中心に演奏されていますが、異色なところでヤードバーズの”フォー・ユア・ラヴ”なんてアレンジを加えて収録されています。但しまだバンドの方向性がぼやけているような点は否めない気がします。
 バンドとしてはこの時期はまだまだトラブル続きで、新加入のデイヴ・ウォーカーはライヴでのスタイルがマックに合わないということでレコーディング前に解雇。同じく新メンバーのボブ・ウェストンは、ミック・フリートウッドの奥方ジェニー(パティ・ボイドの妹)と不倫発覚。追い討ちをかけたのが、マネージャーの”偽フリートウッド・マックのアメリカ・ツアー”(ツアー中止を恐れ、マックに在籍したことのない5人のミュージシャンでコンサートを行なうも各地でブーイングやモノを投げつけれれる・・・当たり前ですね)などなど混沌とした時期を過ごすことになります。

 そして74年作の「クリスタルの謎」ですが、このアルバムって日本ではリアル・タイムに発売されなかったような気がします。78年の初来日に併せた発売だったような・・・タイトルも「クリスタル・・・」ってどこから出てくるのでしょう。恐らく当時、流行っていた田中康夫氏の「なんとなくクリスタル」からではないかと勝手に思っています。全米No1になった「噂」のおかげで日本では陽の目をみることが出来た1枚なのですね。
 内容的には前作同様にボブの曲を中心にR&Bやロック曲などバラエティに富んでいますが、ここでクリスティン・マクヴィーの曲が光っています。次作の「ファンタステック・マック」や「噂」を予感させる曲もあり、この後の大きく変わるマックにとってクリスティンの存在が大きなものとなる1枚です。
 トラヴル続きの中で、バンド解散の危機に起死回生の1枚となったアルバムですが、それと同時に中心的メンバーとして活躍した唯一のアメリカ人ボブ・ウェルチ参加の最終作となります。この頃になってボブの求める音楽とは「メンバーが嫌がっていた、レッド・ツェッペリンのような音楽」ということで、バンドの方向性との違いがはっきりしたことが原因であり、その後にあの『パリス』を結成していくことになります。
 その後、パリス解散後はソロ作で活動していましたが、2012年6月に帰らぬ人となってしまいます。
ヴォーカルの線の細さで好き嫌いが分かれるかもしれませんが、マック時を含め好きなヴォーカル&ギタリストでした。
 本体のマックですが、ボブの脱退は衝撃でしたが、これだけバンドのスタイルが変化してきたバンドだけあって、カリフォルニアのレコーディング・スタジオ探しをしているときに、目に留まったデュオ「バッキンガム/ニックス」と出会ったのは運命だったのでしょう。

 ワーナーさんの紙ジャケの作りは相変わらず丁寧で、内袋も当時のデザイン通りとの事、ジャケットの再限度も申し分なく、価格も2,400円でSHM-CDです。
 月末に発売予定のCS&N関連も自然と期待してしまいます。ソニーさん同様期待しています。




『枯れ木』(1972年作)

01. チャイルド・オブ・マイン
02. ゴースト
03. ホームワード・バウンド
04. サニー・サイド・オブ・ヘヴン
05. 枯木
06. 悲しい女
07. ダニーの歌
08. あなたの愛を
09. 土埃
10. 灰色の日に

『神秘の扉』(1973年作)

01. エメラルドの瞳
02. ビリーヴ・ミー
03. ジャスト・クレイジー・ラヴ
04. ヒプノタイズド
05. フォーエヴァー
06. キープ・オン・ゴーイング
07. ザ・シティ
08. マイルス・アウェイ
09. サムバディ
10. 感じるままに
11. フォー・ユア・ラヴ
12. ホワイ

『クリスタルの謎』(1974年作) 

01. ガラスのヒーロー
02. カミング・ホーム
03. エンジェル
04. バーミューダ・トライアングル
05. リトル・ビット・クローサー
06. シーズ・チェンジング・ミー
07. バッド・ルーザー
08. シルヴァー・ヒールズ
09. 私を見つめて
10. 魔法使い
11. 秘密の隠れ場所
by nakaji411311 | 2013-09-14 18:59 | 新品CD
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