ジェネシス 『フォックストロット』 SHM紙ジャケ

ジェネシス続きます。

 1972年発表の「フォックストロット」ですが、初期ジェネシスの最高傑作と言われています。
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 確かに同年に発表された、イエスの『危機』や73年のピンク・フロイド『狂気』、キング・クリムゾン『太陽と戦慄』、EL&Pの『恐怖の頭脳改革』など、この頃のプログレは今では想像もできないくらい、創造性に溢れ、英国に限らずヨーロッパ全体、いやアメリカも日本も、プログレッシヴ・ロックの波に飲み込まれていったように思います。
 自分もこの後、EL&Pが立ち上げた<マンティコア・レーベル>を中心にイタリアやオランダを始め多くの音楽と接するきっかけになったのが、こういったバンドの代表作だったのです。(プログレ好きはこのパターンが多いと思いますが・・・)  また、意外な音楽ファン・・・いわゆるクラシック音楽を好きな友人とも話ができたことも・・・クラシック音楽に興味を抱くようになるのも、この頃だったと思います。

 前置きが長くなりましたが、前作『ナーサリー・クライム』でメンバーチェンジをして演奏能力も高まった、ジェネシスの4作目『フォックストロット』ですが、この頃からライヴ・ツアーも多くなり、73年の全英ツアーでは音の再現度が高く、ピーター・ガブリエルの妖しいステージも評判になり、ロック界屈指のライヴ・バンドとして認められるようになります。
 1曲目、「ウォッチャー・オブ・ザ・スカイズ」のトニー・バンクスのメロトロンの音から重苦しく、これから始まるストーリーへの不安と期待が一層高まります。前作同様に寓話的内容でも今作は、文明批判や社会を皮肉る歌詞と、更にメロディも解り易く、ガブリエルのヴォーカルも変幻自在、表情も豊かに歌い上げています。
 そしてアナログではB面の大半を占める大作「サパーズ・レディ」。
ピーターがLSDでラリって幻想を見たときに書いた歌詞とメンバーがアイデアをパズルのように組み合わせ創りあげた、初期の名曲であり、今作を名盤として決定付けた代表作です。後のライヴ・アルバム『セカンド・アウト』ではフィル・コリンズが再演しています。それはそれでいい味が出ていますが・・・
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 紙ジャケの出来ですが、2009年発売のSACD+DVDオーディオ盤と同様の08年リマスタリングが原盤です。ジャケットの出来は色もほぼ同じ、買い替えは必要なしと思います。

 21世紀に入り、改めてジェネシスをはじめ多くのプログレ・バンドを聞き直す機会が多くなりましたが最初の衝撃ほどではないですが、全く古さを感じることなく楽しんでいます。

 恥ずかしいのですが、現在のプログレ・シーンが全くわからないので、こうした古いカタログばかり聞いてしまうのですね。
 それではジェネシスの『アバカブ』以降も聞いてみましょうか・・・・・・32年間、まだ未聴です。
by nakaji411311 | 2013-06-09 22:30 | 新品CD
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