シー・レヴェル 『荒海』

 休日は、午前中にアナログ・レコードを聞く時間が多くなっています。

 前にも書きましたが、1986年に大半のアナログを処分してしまったのですが(ユニオンさんと友人A君)それでも200枚程度が手元に残っていました。残った音盤を確認してみても、売れ残ったとか、盤に思い入れがあったとかでもなさそうなんですが、中にはCD化されていないタイトルとかもあり、気が向くと聞いています。

 当時は音源といえば、レコードを買うか、友人から借りるか(まだレンタル・レコードもなかった時代)、あとはFMのチェックぐらいでしたね。そんな自分が、高校生の頃一番聞いていたのが、<オールマン・ブラザーズ・バンド>で、デュエインもベリー・オークリーも既に亡くなった後ですが、「イート・ザ・ピーチ」を境に友人達は離れていく中、「ブラザーズ&シスターズ(73年)」や「ウィン・ルーズ・オア・ドロウ(75年)」も好きで聞いていました。

 そんな、オールマンズに、キーボード・プレイヤーとして加入したのが、チャック・リーヴェルでした。もともとキャプリコーン・レコードのアーティストで、アレックス・テイラーやドクター・ジョンのバックでプレイしていました。
 当時のオールマンズは、デュエインがいなくなった痛手もありましたが、音楽性はグレッグとディッキーが中心だったこともあり解散とまではいかず、南部のブルースをルーツにしたスワンプ色から、C&Wやポップ感覚など取り入れたことで、更に音楽性の幅が拡がった時期でもあります。
 そして「ブラザーズ~」からシングル・カットされた”ランブリン・マン”が大ヒットすることで、新生オールマンズがスタートしますが、このときチャックは、まだ20歳だったとのこと。

 チャックといえば、80年代からはストーンズのツアーやジョージ・ハリスンの91年の来日公演などに参加するなど、サポート・ミュージシャンでの活動が多かったようですが、地道にソロ作を発表するなど今世紀に入ってからも精力的に活動を行なっています。   
 そんな、チャックが、オールマンズの1度目の解散(1976年)後に発表したのが、オールマンズのラマー・ウィリアムス、とジェイ・ジョンソンと新たに、ギターのジミー・ナルスと結成したシー・レヴェルのファースト・アルバム『荒海』です。
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 当時、グレッグのソロ作(ライヴと嵐)、ディッキー・ベッツのグレート・サザーンも聞きましたが、一番ツボにはまったのが、このアルバムでした。
 音楽的には、オールマンズの上記2枚に通じる面もありつつ、当時流行っていた、クロスオーバーにファンキーさを融合した・・・そうラリー・カールトン在籍時のクルセダーズ近いような・・・しかし、ステージではギターのジミーはアル・ディメオラを彷彿させるとの評あり。(クルセダーズも70年後期はジョー・サンプルの色が濃かった気がしますが)
 シー・レヴェルでのセカンド・アルバム『Cats On The Coast(1977年)』では、7人編成となりますが音楽性が大きく変わることなく、自分の演りたい音楽を創り上げています。この後も3枚のアルバムを発表しますが、私が聞いたのは2作目まででした。

 その後78年のオールマンズの再結成には参加することなく、同年発表されたサード・アルバムを経て1980年の5作目が最終作となります。
   
by nakaji411311 | 2013-05-26 21:00 | レコード
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